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□そうなの。
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T「みなみー。」
「あ!哲くん♪」
T「帰るよー!」
「はーい!玄関に居てー!」
毎日、一緒に帰ってます。
哲くんはね、
伸長低いんです。
野球部である意味目立ってる。
「ねぇ、デザート食べにいこ!」
T「んー、じゃ行こっか!」
何をいっても許してくる。
あたしが我が儘言ってるのに
行き先々のお金は全部出す。
「ねー、今日くらい払う。」
T「あぁ、別に俺払うからいいよ。」
って結局負ける。
はぁぁぁ。あたしもプライドあるよー!
「ねぇ、家寄ってかない?」
T「みなみが良いなら行くよ!」
「じゃ、そーしよー!あ、大丈夫?」
T「なにが?」
「ほら、家の人とか大丈夫?」
T「‥‥‥‥うん、大丈夫。」
「やっぱ、違う日にしよっか。哲くん、我慢しなくていいんだよ。もう、お金も払わなくていいよ。」
T「え?」
「なんでいつも、そんなにあたしばっかり優先するの?あたし、哲くんが心配なの。」
ほんとにそうだった。
いつも笑ってて絶対泣かないし。
あたしの前ではいつも
男、松本哲也だった。
あたしは哲くんの弱いとこも
全部、受け止めたいのに。
T「みなみ、俺はいままで野球でなかなか一緒に居れなくてそれでやっと、引退してしたら今までの分お返ししようと思ってこうしてんだけど。」
「そんなことしなくていい。」
ほんと、自分わがままだなぁ。
ってわかるくらい。
「哲くんは哲くんでいいの。」
T「じゃ、沢山甘えるよ?」
「ふふっ。うん!」
(幸せなのは素で居れること)
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