偶然か必然か?

□Kapitel.2
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今は自由時間だ。私はフラウ達と一緒に居る



「私…此処で司教試験を受けたいと思うんです。皆さんも如何ですか?」



『司教試験…ね』



「…けっ、くだんねーな!神に仕えんだろ?居もしねえ奴に」



「何を言っているんですか!?神は居ます!」



「いい加減夢から覚めろよ!俺は信じねえ!…俺の神は…死んだ」



『死んでなんか居ない!!』



何言ってんだ…?私…フラウの事なんて余り知らないのに…



「は?ふざけんな。御前に…御前に何が分かる!」



『分からないよ…だけど…』



「だけど?…だけどじゃねえよ。孤児の御前に何が分かるんだ!?俺とは違うだろ!」



『そうだけど…だけど…!ギドは死んでない!』



「な、な…何で…何で御前が…レイアが…ギドを知ってんだよ…」



ギド……?誰だろ……



「…死んでねえなら…何で…俺を迎えに来てくれねえんだよ…」



『…知らないよ。でも…でも…迷ってるだけかも知れないでしょ…』



「…俺、戻るわ…」



『フラu…!』



「来んな!そんな…そんな御高く止まった綺麗事なんて聞きたくねえ!」



フラウは走り去った



「…レイア。何で知っているの?フラウの思い人を…」



『分からないの』



「分からない?」



『…何か…急に口から出たんだ。ギド≠チて言う言葉が』



「そう…でも…フラウには言っちゃ駄目だよ。フラウは…深く傷付き過ぎちゃっているんだ」



『…御免。私、何にも分かってない…』



「いえ、大丈夫ですよ。きっと…」



「明日には忘れているよ」



「其れにしても…見ましたか?ラブラドール。フラウの目、血走っていて赤目になっていたんですよ」



「何か、泣いた後みたいだったね…あはは」



「聞かれたら起こられそうですね」



「そうだね」


でも、励まして貰ったって…一番最初の友達だった…のに…



「…そんなに落ち込むな」



〈絶対当たる本当の一週間占いっ!〉という題名の本を読んでいるランセが顔を上げて言った



「ほらっ、見て」



〈絶対当たる本当の一週間占いっ!〉という本を見せてきた



「今日はレイアとフラウの相性がとても悪かっただけだから大丈夫だよっ♪」



大丈夫だよっ♪というのと同時にウインクをしてきた



…サービス精神が有るから商売でも始めた方が良いんじゃない?



当たらない占い屋でも始めたらどうかしら?



『うん』



だけど、そんな事じゃないんだ。私はフラウを傷付けてしまったんだから…其れが一番痛いんだ



「何時もは仲が良いのですが…。…フラウが彼処まで言うとは思いませんでしたよ」



「ギド≠チて言う人が相当フラウには大切な人だったんだよ」



大切な…人…。私にはそんな人が居たのかな?



『あぁ…もう何だか分かんねえよ…』



「…確かに。僕にも分からないかな。レイア、又明日から記憶を戻す訓練を始めようね」



『うん!』



…もしかしたらギド≠フ意味を知れるかも知れないしね
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