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□パチンパチン
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パウリー…やっぱり…

はぁ?ここまできて止めんのかよ。…無理。

え、ちょっと、まだ心の準備ってものが!!

んなもんいらねぇって、俺がどれだけ苦労したと思ってんだよ。

しっ…知らない!

取り敢えず、やらせてもらうわ。

あ、パウリーっ…!だめっ…!





パチンッ…パチンッ

「動くなって!危ないだろ!」

「だって怖いんだもん…!」

「何でだよ。たかだか爪切りぐれェで。」

「だって深爪しちゃいそうだし…。」

「俺ってそんな信用ないか?」

「うっ…。」

「長く伸びた足の爪でもしどっかぶつけたら危ねェだろ。」

「…うん。」

「ちゃんと切ってやるから安心しろって。」

「ッ…分かったよ。じゃあさ…」

「ん?」

「後でパウリーの耳掻きする〜。」

「そ…それは自分でやる!!」

「やだね。爪切ってもらってんだもん。お礼として?」

「いい!」

「…パウリーってなんでそんな耳掻きされるの嫌なの?」

「…あのされてるときに感じる体の横の感覚がやなんだよ。」

「あぁ、恐怖感あるよね。大丈夫。耳掻き落としたりしないから。」

「…でも無理だ!ぜってェ無理!」

「うふふふふっ…覚悟しといてね?」

「………はぁ……。」



互いに苦手なもののしあいっこ。


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