ワンパンマン短編夢

□弟子と先生とその姉
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トイレを掃除していると

乱暴に玄関を開ける音が響いた

「サイタマー金貸してー」

先生を呼び捨てにした上

金をせびるとは一体どんな奴だ!?

先生はパトロールに出かけてらっしゃるし

とりあえず追い返すか

スポンジを放置してドアを開けて廊下へ出る

「わ!部屋間違えた!ごめんなさい!」

慌てて部屋を出ていく

「なんだ間違ってないじゃん。」

普通に戻ってきて

「アンタ誰?」

「お前が誰だ、ここはサイタマ先生の家だぞ。」

ゴム手袋はとりあえず捨てて戦闘システムを起動

「知ってるわよ。アタシの弟の部屋だもの。」

「おとうと・・・だと?」

先生、弟キャラだったんですか!?

「で、アンタ誰?物取りなら速攻で追い出すわよ。」

「俺はサイタマ先生の弟子でジェノスという者です。」

先生のお姉さんというのは本当だろうか

なんか真面目な時の先生と似てるが・・・

「弟子?」

「はい、怪人と戦っているときに助けていただいてそのまま弟子に」

「へー物好きがいたもんだ」

「先生は素晴らしい人です!」

「あ、そう。」

気が抜けた時の顔も似てるな

「で、うちの弟どこ行ったの?」

「今日はムナゲヤのセールとかおっしゃってました。」

「あー肉の・・・ちょっと待たせてもらうわね。おっと涎が」

「晩御飯たかる気ですか?」

「いやいやいや弟が素晴らしい弟子にどんな料理を振る舞ってるのか見て行かないと」

「素晴らしい・・・でし?」

「チョロいな」

「見るだけでなくどうぞ召し上がって行ってください。

実は先生にセール品と偽って買ってきた築地で仕入れた蟹があるので今日は鍋にしましょう!!」

「マジかよ」

「あ、おかえり〜」

「は!!!?先生!!!」

「お前蟹とか・・・蟹とかすげえもの何で隠しておっと涎が」

「あんた凄い弟子捕まえたわね。お姉ちゃんにちょっと貸してみ?」

「いや、貸すどころか献上していいけど蟹パーティーがすんでからな、ってか何でいるの?」

「いやースマホのゲームに課金しすぎてお金なくなっちゃったから金貸してあとこの弟子頂戴」

「だから今は貸せねえって金もないしな!」

「お互い金に縁がないわよねえ」

「円がないってか?」

「「ハハハ!」」

「お二人とも蟹パーティーの前にお風呂に入っちゃってくださいね。」

「「はい!」」

「久々にお風呂一緒に入る?」

「入るかバカ!」

「そんなに照れなくっていいのに〜お姉さまを異性として見ちゃだ・め・だ・ぞ☆」

「すっごく・・・殴りたい!その笑顔!!」

「アンタに殴られたら死んじゃうじゃない!」

「そこはマジレスするんですね。」

「いやいや姉ちゃんの蹴りもすげえからな。」

「ガゼルキックと名前をつけてみた」

「はじめの」

「一歩」

「「いえええええい」」

「はやく入ってくれないと蟹を逃がします。」

「「ただちに!!」」

「ちょっとアタシが先に入るにきまってんでしょ?」

「ここは俺んちなんだから俺からだろ!」

「レディーファーストって知らないのかしら?」

「え、どこにレディーがいるんだ?」

「おっと自慢の頭部の光で目が眩んだか?」

「あ、人が気にしてることを」

「大丈夫、アンタの頭部も需要あるよ。アタシのお姉ちゃん属性の次にだけど」

「姉ちゃんの属性よりジェノスの弟子属性のが上にきまってんだろ」

「ですよねー」

「お風呂は?」

「「いまいきます!!」」

「これはあれだ、2人で入る流れじゃないかな?」

「それは断固拒否」

「えーそこは喜んどくところだよね、ね?えーっと」

「ジェノスです」

「ジェノス君」

「オレは近親相○はちょっと」

「お前の口からそんな単語を聞く日が来るとは思わなかった。」

「オレも言うときが来るとは思いませんでした。」

「なんか・・・ごめん」

「っつーか姉ちゃんの絶壁じゃあ世の男が全員ノーセンキューだと思うけどな。」

「絶壁じゃない!スポーティーなだけだ!乳なんぞ所詮脂肪の塊だ!!」

「はいはい」

「とりあえず風呂いきましょうか。ね?」

「「あ、ハイ」」






弟子と先生とその姉







姉の今日の一言

蟹めっちゃうまかった

あの弟子・・・「ジェノスです」そうそう

ジェノスくんをもらうためちょっとの間居候しようと思う

「え。まじで?」

マジです

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