ワンパンマン男主夢

□無免とヒール
1ページ/1ページ








おっすおっす

ボクはヒール

ヒーローなのにヒール(悪役)なの?ってよく聞かれるけど

そうだよって答えるしかないよ!

本名もヒール、苗字に至ってはメディック

セカンドネームはCもちろん意味はわかるよね?

戦力としてはアレだけどサポートキャラとしては

いなきゃボス戦きついよーつらいよーっていう能力を持ってるよ

そう、大事な大事な回復キャラさ!

触れるだけでなんか回復するから癒し手って言われてるよ

癒し手でいやして〜ってダジャレがあるくらいさ!

でも今日の患者多すぎだからもう適当に

ビンタ

「ありがとうございます!」

足蹴

「我々にはご褒美です!」

ふみにじる

「できれば後頭部でおねがいします!」

ったくカイチンゾクとかいう卑猥なやつのせいで

怪我をしまくったとか心の傷を負ったとかだけど

なんか嬉しそうに集まってくるからきもくってきもくってつらーいよーおぉぉー♪

しかもぷりぷりぷりずなーに気に入られちゃったし

最悪だ

「どけどけ、一番の主役を治さないとだろうが!」

カイチンオウとかいういやチンカイオウだったか?

にぼっこぼこにされたC級1位はどこかな

ボクで彼の心を癒せるんだろうか不安だけど頑張ろう

彼のおかげで他のヒーローが来るまで一般人に被害がでなかったらしいからね

担架で運ばれようとしているのを見つけた

「あー、そこの救急隊員さん待ってー」

手を振って追いかけるとボクに気付いて足を止めてくれた

よかったよかった白衣着ておいて

「ボウヤ、おじさんたちは急いでこの人を運ばないといけないんだ」

「邪魔しないで向こうにいってなさい」

注意するために止まっただけだったーーーーーー

「ボクだよ!S級のヒールだよ!」

「キミみたいな子供がヒーローなわけないだろう」

「それをいったら童帝くんはどうなるのさ」

「う、彼はとっても頭がいいんだよ」

くそ!いっつもこうだ!

ちびだからって子供扱いしやがって

あとでタツマキさんにチクってやる!

とりあえず今は

足を止めてくれてる間にさっさと近づいて

「C級くん!バトルおつかれさま!!」

全力で担架の上でぐったりしている血だらけの彼を殴った

「「なにしてんのおおおおおおおおおお!?」」

オッサン2人の裏声ってキモイね

「あ、きみはS級のヒールくん。おはよう!」

殴ったら回復した

オッサンたちが何か言ってるけど無視して

「やあ!我らがヒーロー気分はどうだい?」

「特に何もないよ、あれ?俺はたしか深海王に殴られたはずなんだが」

「ボクにも殴られたよ」

サムを立ててウインクもしてあげよう

「そっかキミのおかげで・・・ありがとう。」

深く頭を下げる彼は本当に丁寧な人だと思う

ちょっとは見習わないといけないかな

最近アマイマスクさんが『君は仕事が雑なときがある。気を付けてくれよ』

なんてお説教してくるし

「やつは!?」

急に慌て出す無免くんにボクも人から聞いた話だけどそれを伝える

「C級のサイタマとかいう人が倒したらしいよ。

それよりも無免くんはあまり無茶をしないようにね!

さすがに死んだら助けられないんだからさ」

「あァ、だが俺はヒーローだからきっとまた君の世話になるんだろうな。」

「キミは本当に・・・まあほどほどにしなよ。」

ボクが言うのもなんだけど彼はすごく強いわけではない

でも他のヒーローたちと気合いは別格だ

もし気合いだけでヒーローランクを決めるなら彼だってS級になれると思う

大きな功績はないけど、どんな小さなことでも困ってる人に手を差し伸べる

そんな彼の人望はC級にしておくにはもったいないくらいに広く深い

まあでもやっぱり無茶はしないでほしいな

「あ、骨折とかは完治してるけど輸血とかはできてないから

今日はしっかり食べて休むんだよ。」

「あァ」

「じゃあね、お大事に」

他のヒーローの様子もみないと

ボクが怪我したらいったい誰が治してくれるんだろうな〜

なんて思いながらその日は街をウロウロしてまわった

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ