HUNTER×HUNTER夢

□拝啓3
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親愛なるお母様へ

お元気でしょうか?私はそれなりに元気にしています。

特に問題なく試験は進み
次は三次試験です。
いったい何が来るか楽しみですね!
というのは嘘ではやくそちらに帰りたいところです

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二次試験合格後に私たち受験生が届けられたのは高い塔だった

トリックタワーとかいうらしいんだけどね

なんかね

入り口がないんだけど!でも下まで降りろっていう無茶ブリ

まあ私ならレビテーションを使えばいいんだけどね

って思ったらなんかすごく・・・ムキムキなオジサンが壁降りて行って謎の生き物にパックんちょされてたわ

あの量はさすがに対処しきれないわよねぇ

どうやって降りようかしら?
ウロウロしてたらなんか足元が踏む抜けちゃってね

「アッー!」

私の悲鳴誰かに届いて
そしてすぐに助けにきて!!

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着地は成功したけれど足がジンジンするわ

イフリートは普通に壁抜けしてるし、ほんと物質透過できるのになんで地面に沈まないの?

「いつかしっかり調べたいわねぇ」

「生きて帰れたらね★」

「不吉なこと言わないでちょうだい!・・・え?」

ライティングを唱えると隣に色白いピエロ

「わああああああああああ!!!」

全力で後ずさると

「サリーは失礼だなぁ★」

とニヤニヤしているヒソカさん

「なんでここに」

「ボクが先に落ちたんだよ◆」

「落ちたのね」

「★」

しまったっていう顔したけど見逃さなかったわ

「ここって2人で進むところなのかしら?」

「そうみたいだ◆さ、いこう」

「はーい」

歩き出したヒソカさんのあとに続く

だって前を歩いてたらいきなりトランプ投げつけられちゃうかもしれないでしょ?

「サリーの能力って面白いねぇ★攻撃だけじゃなくて治療もできるなんて◆」

「何をいまさら、ヒソカさんにも前かけてあげたじゃない。」

「?」

「あァ、イフに吹き飛ばされて意識失ってたから憶えてないのね」

詳しくは出会い編を読んでね!

「あの時か・・・」

「えぇ」

「サリーは恩をあだで返されたのに怒らないのかい?」

「貴方ってそういうこと気にする人なの?」

「心外だな、一応気にはするよ★」

「気にしなくていいわ。人に敵意を向けられるのは慣れてるから。

家の事情で色んな人に襲われるのなんてしょっちゅうだったし

ショックだったけどヒソカさんのこと友達欄に入れてたのは私の勝手だし」

「友達?」

「え、あ・・・ごめんなさい。」

ものすごく嫌そうな顔をされちゃった

やっぱりショックだわ

「それに試験会場まで護衛するっていう契約だったしね、あんなの恩でもなんでもないわよ」

そういえば代金の受け取りはどうしたらいいのかしら・・・
ハンゾーさんが諦めろって言ってたしやめとくべきなの???

まあ答えを出すのは試験が終わってからでいいわよね

「キミって、お人好しだね」

「そんなんじゃないわよ」

「ちょっと旅を一緒にしたくらいでトモダチにするのは気が早いんじゃないかな」

「ん、ごめんなさい」

「あ、僕たちの試験会場についたみたいだ★」

緑の灯が頼りなさげに部屋の中央を照らしていた

不気味というか趣味が悪いわ

センスが魔族寄りの人だと思う

「待っていたぞ、ヒソカ」

灯火を背に立つその人の表情はわからないけど

ヒソカさんのことしか見えていないのだけはわかった

全身から放たれる怒気

この人は復讐者なんでしょうね

ヒソカさんがいろんなところでトランプを投げていたら何人かこういう人がいてもおかしくないわ

2人で少し話したあと私の目の前で刃を使った奇術ショーが始まった
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