HUNTER×HUNTER夢

□拝啓5・6
1ページ/5ページ


お母様、まさか試験中にあの日が来るとは思ってませんでした

魔術がしばらく使えないのでどうしたらいいか悩んでいたのですが

軍艦のおかげで竜巻と渦巻のタッグを乗り越えることができ

なんとか死者、行方不明者出すことなく無事に試験を通ることができました

そのため私は四次試験のために孤島にいます

幸い軍艦島とは違い穏やかな気候で食料にも困らなさそうな島

しばらくゆっくりしたいところですが

試験の内容が内容なだけに困っています









狩る者と狩られる者ってハンターらしい試験だと思うわ

でもなにもこのタイミングでしなくていいじゃない

「や、サリー★」

声をかけられて振り向くと

タワーの時よりも近くにピエロ顔があった

「うわあああああ!!!」

慌てて後ずさったけどすぐ後ろの木に背中をぶつける

「ボクの顔みて悲鳴あげるのやめてくれないか◆」

「いきなりピエロが真後ろにいたら誰でも驚くでしょ!」

トランプが真横に刺さったけど気のせいよね

「奇術師だって言ってるだろ」

真顔になって怒られたけど奇術師とピエロの違いがわからないわ

とりあえず話を変えましょう

「なんで蝶を連れてるの?」

「さあ、なぜだろうね?」

「その蝶あそこの本で読んだ気がするわ」

「ふぅん」

「血を好む蝶だったはず、怪我が治ってないの?」

「怪我は治ってるよ。さっき殺したやつの血かな?」

「なるほど、プレートが集まったから上機嫌なのね」

「それもあるけど、大事な果実が思った以上に美味しく育ちそうで楽しみなんだ★」

「それはそれはよかったわね〜」

嬉しそうなのになぜか怖いのだけど

「キミはまだ集まってないのかい?」

「誰の番号かわからなくて」

「手伝おうか?」

この人は本当にヒソカさんなのかしら

さっきピエロって言って怒られたから本物か

でも手伝うとか言いそうにないのに

自分さえ良ければいいっぽいのに

「今失礼なこと考えただろ★」

「えぇ」

「否定しないのかい」

「だってヒソカさんが親切なのって違和感があるもの」

「失礼だな◆」

楽しそうに笑っちゃって

よっぽど機嫌がいいのかしら?

「果実って美味しいの?どこに実るの?」

食べてみたくなっちゃった

「んーサリーは好きじゃないと思うけど」

「食べてみないとわからないじゃない」

「◆」

あ、こいつわかってないなって顔されたわ

「とりあえずちょっと休憩しない?」

木に壁ドンされた状態じゃそろそろキツイ






「キミも怪我したのかい?」

「え?」

「蝶が止まってるよ。あ、それともあの日?」

ニヤニヤしてるヒソカさんに絶句する

デリカシーのない人だとは思わなかったわ

「・・・。」

「え、本当に?」

冷めた目で見ると途端に焦りだす

「あの、ほら、まさか本当にそうだとは思ってなくって」

「最低だね」

「まったくだわ!」

誰かの意見に超同意したのだけど

「?」

私でもヒソカさんでもない声の主を探すのだけど

何処にもそれらしい人はいない

「こっち」

近くの地面がもぞもぞ動く

しゃべるモグラでもいるのかしら?

非常事態だし大事なたんぱく質に・・・

「人が寝てるところにわざわざ来ないでくれる」

「ひいっ!!!」

迷惑そうな顔を土から出したイルミがいた

怖すぎる

何がしたいのこの人

「寝てるってなに!?土の中で冬眠してたの?カエルみたいに!?」

「冬眠しないし、仮眠だし、カエルじゃない」

「ムスッとした顔で返されてもね!

やってることが人間離れしすぎよ!」

「そんなこと言われてもな、安全に眠れる場所っていったら土の中だろ」

確かに土を掘ってもぐりこんでる受験者なんて想像しないだろうけど

「・・・そう、寝てていいわよ。土かけてあげる。」

「ちょっ」

なんか言いたそうなイルミを無視して土をかけた

「ヒソカさん知ってたの?」

「うん、驚くかなっておもって」

「貴方なんでそんなに私を驚かせたがるのよ」

「反応が面白いから」

「へえ」

じゃあ背後から突然声をかけるのわざとっていうことね
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ