HUNTER×HUNTER夢

□拝啓9・10・10.5
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イルミとヒソカの惨劇

注意
サリーのせいであらぬ疑いをかけられます
2人がちょっと可哀想です







次の試合はヒソカさんとヒゲロンゲのおじさまだったのだけど

攻防戦の後にヒソカさんがおじさまに何かしらを囁いたら終わった

何を言われたのかしら・・・想像すると・・・・すごく、怖い




本当ならレオリオさんとおじさまの戦いなのだけど

おじさまはヒソカさんに結構殴られたからダメージが残ってるみたい

レオリオさんはハンデになるのが嫌で

先にキルアくんと変な帽子の人の試合をするように要求して

ネテロさんはそれを了承した






「おまじないしておく?」

隣のキルアくんを見下ろすと

「いらねえし」

「あら残念」

顔を赤らめてそっぽを向いたまま中央へ歩いていく

まあキルアくんの実力なら普通に勝てそうだから必要ないだろうけど

ああいう反応があるとからかうのって楽しいわね

「はじめ!」

その言葉で帽子さんが身構えるけど

キルアくんはそれを見て

落胆の色を全開で顔に出した

「オレの負けでいいよ。アンタとやってもつまんなそーだし」

ため息をつきながら私のところへ戻ってきた

「いいの?負けて」

「いいよ別に。他のと戦って勝つから」

「でも相手はあの人でしょ?」

視線の先にいるのは針人間ことギタラクルことイルミなわけだけど

イルミが子供相手に本気ださないか心配

「・・・あら?」

今更だけど浮かんだ疑問

「どうしたの?」

「キルアくんのファミリーネームってゾルディックだったわよね?」

「そーだけど」

イルミもたしかゾルディックだった気がするんだけど

こっちにはゾルディックってファミリーネーム多いのかしら?

倭国の田中さんとか鈴木さんみたいな

「ゾルディックさんって多い?」

「いや、うちと親戚くらいじゃないかな」

「ちなみにキルアくんが刺したお兄さんの名前ってなんていうの」

「ミルキだけど・・・ってかさっきからなんだよ質問ばっかして

俺も質問しかえすぞ」

名前は似てるけど違うのかしら

イルミとキルアくんが兄弟だとしたらあんまり似てないものね

「ねえ、耳貸して」

「?」

不思議そうに

それでも素直に耳を近づけてくるキルアくん

他の誰にも聞こえないような小さな声で

「イルミって知ってる?」

「なっっっ・・・なんで兄貴の名前しってんの!?」

一瞬大声を出しそうになってなんとか堪えたキルアくんは私を見上げる

「いや、あのね、実はここに来る前に知り合った人がヒソカさんとイルミっていう黒い髪で目がくりくりしてる人なんだけど」

「ビンゴっ!!まじかよっなんでヒソカとっていうかなんで兄貴とセットで!?」

「あの二人仲良しみたいよ」

「まじかよ・・・凶悪すぎるだろ」

キルアくんが明らかに動揺してる

というか怯えてる?

「一緒に(宿に)お泊りしてたし「え?」一緒に(宿で)ご飯食べてたし一緒に(宿の)お風呂に入ってたわ」

「?!!!」

「(殺し屋と奇術師って)あやしいわよね」

「なん・・・で・・・なんでだよっヒソカが義兄さんになるとか嫌だからな!絶対嫌だからな!」

この世界も同性婚ってあるのね

「私だったら家出するわね」

「俺家出中だよ!!!」

めっちゃ怒られた

「家に絶対帰らないからなっ」

何故か家出続行宣言されました

怒りながら次の試合に向かうキルアくん

試合相手のギタラクルという偽名の貴方のお兄さんが何故か私の目の前まできたから

さっきの台詞を言ってあげたらいいんじゃないかしら

カタカタと揺れるのを見上げていたら

『ねえ』

聞いたことのない声は間違いなく目の前の人から発された

今までの試験中はイルミ本人の声だったのに

顔だけじゃなくて声も変えられるなんて便利な針ね

『俺のことキルにばらした?』

「貴方にあったことは話したけど、ダメだった?」

『いや、俺がここに居るってことを言ってないならいいや』

「よかった、罰金でも発生したのかと思ったわ」

『それもいいね』

「!?」

『冗談だよ。ねえ、俺にもおまじないしてよ』

「お前もかっ」

『ヒソカにしてやって俺にはしてくれないんだ?』

唇をとがらせないで!その顔でされても可愛くない

むしろ怖い

「針外したらしてあげる」

『・・・。』

上半分だけ引き抜いた!
こわいこわいこわい
なにこの生き物

というかおまじないへの執念なの?

そんなのしなくても勝てそうなのに

『罰金発生する?』

チクショウメ!!!

ヒソカさんと同じようにおでこにしてあげたら満足そうに針を刺して会場の中央へ歩いて行った

誰にも見られてなくてよかった・・・
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