ＨＵＮＴＥＲ×ＨＵＮＴＥＲ夢
□試験後
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拝啓
お母様お久しぶりです。
お元気ですか？
私は元気です。
試験なのですが
まったく達成感はありませんが
無事に合格することができました。
ハンゾーさんには感謝してもしきれないです。
セミナーみたいなものを受けたのだけど
色んな国に行ったり公共機関がうんたらかんたらで色々便利みたい
ホテルとかもいい部屋をとりやすいのかしら？
ヒソカさんが奢ってくれたあの部屋また行ってみたいわね
売らずにきちんと持っておきましょう
「サリー、この後何か予定ある？」
「イルミは？」
「オレはすぐ仕事に行くよ。」
「そうなの、お仕事頑張ってね。」
「・・・殺しをがんばれって言われたの家族以外じゃ初めてだ。」
初めて楽しそうに笑うイルミを見たわ！
そういえばイルミの稼業をわすれてた・・・
「盗賊相手なら手伝うわよ。」
盗賊はマジで許さない
そしてお宝は全部貰う
「その時は連絡する。」
「鳩でも飛ばしてくれればすぐ駆けつけるわ。」
「ハト・・・？」
「そこの２人、私語は後にしなさい」
「「はい」」
ネテロさんに怒られたのでそのあとはきちんとセミナーに耳を傾けた
そのあとは少し大変だった
私じゃなくて
イルミがね
ゴンくんに怒られたり
ゴンくんに投げ飛ばされそうになったり
ゴンくんに自宅を問い詰められたり
ヒソカさんににらまれたりしていたわ
ちょっと１人で散歩していたら中庭でゴンくんに蹴り飛ばされているところも見たわ
本当に可哀想すぎる
「イルミっ」
中庭から建物に入ってきたイルミに声をかける
「何か用？」
ちょっと不機嫌みたい
まああれだけ散々な目にあったらそうなるわよね
「手首見せて」
「これ？別にいいよ。すぐ治るから。」
「さっきより腫れてるのに何言ってるのよ」
そういえばイルミに回復呪文かけるのって初めてよね
一緒にここにつく前も怪我なんかしなかったし
試験も無傷で合格してたもの
「ここ人の通り多いから別のとこ行こう」
「誰も見てないわよ」
「そうかもしれないけどさ、もう少し危機管理もちなよ」
「？」
「お前の力ってすごい便利なんだよ。悪用するやつに目をつけられたいの？」
「それは嫌ね」
「だろ、こっちきて」
怪我してない手が私の手を握るとすぐに歩き出す
私はこの施設のこと詳しくないけど
イルミは目星があるみたいで
ぐんぐん進んでいく
「どこいくの？」
「さっきの部屋なら人がいないみたいだから」
セミナーを受けた部屋の扉をくぐる
イルミの言った通り誰もいない静かな空間は
扉を閉めれば外の音がまったく聞こえない
「せっかく無傷で合格したのに散々ね」
「ん？」
「ゴンくんが強く握ったから折れたんでしょ？」
「うん、まあ」
「よく怒らずに我慢できたわね」
「子供相手に本気出したりしないよ。」
さっきちょっと本気だしてヒソカさんにとめられてたくせに
とは言わないであげる
「えらいわね」
私だったら頭突きくらいしちゃうわ
頭を撫でるとじっと見下ろされたわ
子供扱いみたいで嫌だったかしら？
「手、かして」
「ん」
素直に差し出された手は痛々しく腫れあがっている
その部分に両手で触れる
こんなに腫れて痛くないのかしら？？？
と呪文を紡ぎながら考える
淡い光が２分くらい輝くと消えた
外傷より治るのに時間がかかるわね
時間とっちゃって申し訳ないわ
「ありがと」
イルミは喜んでくれたみたいで
唇の両端が少しだけあがってる
「どういたしまして」
「それにしてもすごいね」
「うん？」
「切り傷でも骨折でも治せるってすごいよ」
治った方の手をひねって
動きをたしかめてるみたい
「イルミに褒められると素直にうれしいわ」
あんまり人を評価しなさそうだもの
「試験の後予定ないなら俺の仕事手伝ってよ」
「うん？」
「暇だったら考えといて」
「わかったわ」
お仕事って殺しのお手伝いなのよね？
まあ予定がないならついていってみるのはいいかもしれないわね
それからなんやかんやあったけど
イルミへお金も支払ったわ
「確かに確認したよ。チッ」
「舌打ち？ねえいまの舌打ち？」
「聞き間違いでしょ」
とりあえず暗殺される心配はなくなったわね
これからどうしようかしら
迷っていると
ハンゾーさん、ヒソカさん、レオリオさんの3人がやってきて
「オレの国に遊びに来ないか？」
「ボクと一緒に天空闘技場行こ☆」
「仕事あるから一緒に来て」
「キルア助けに行くんだけどついてこねえか？」
とお誘いをうけました。
っていうかイルミがいるところで堂々と奪還宣言をするレオリオさんの
メンタルの強さを見習いたいと思います！！
ハンゾーさんの以外全部辛そう
どれにしようかな？