HUNTER×HUNTER夢

□イルミとお仕事
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拝啓

お母様

お元気でしょうか?

私は少しだけ落ち込んでいます。

この世界にきて試験にも受かって

そちらに帰る方法を探しつつ友達の手伝いをするために飛行船という

空を飛ぶことができる船で移動しているところです

たぶん、こちらとそちらはつながっているのでは、とは思います

魔術が使えるし、文字は違うけど話はできるし

ネテロさんというハンターの会長さんが

あっちから来たのか?なんて変な質問をしてくるんですもの

できれば早くそちらに帰りたいです。

もしもこの手紙が届いていたら

何か一言返事をください。



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仕事に誘ってみたのは適当な思い付きだった

断られると思ってたんだけどな

「私の顔に何かついてるのかしら?」

不思議そうに俺を見上げる青紫色の瞳

「仕事の手伝いの報酬なにがいいかなって」

「あら、報酬でるの?」

「当然」

見返り求めずについてきたのか?

もしくはただ働き分手を抜く気まんまんだったのか

ただ深く考えずについてきただけかもしれない

きっとそうだ

「面白い本を買ってくれるならそれでいいわ」

「・・・本?」

「できれば神話とかおまじないとかそういうたぐいの本」

「あー魔術に使えそうな?」

「そうそう」

「いいけど」

「ふふ、楽しみにしてるわね」

鼻歌を歌いながら視線を便箋へ戻してペンを走らせる

「誰に書いてるの?」

「母へよ」

「ふぅん」

わざわざ手紙を送るんだ?

メールですませればいいのに

「サリーは携帯もってないの?」

「けいたい?」

本当に田舎から来たんだ・・・

サリーって結構好奇心旺盛みたいだから

持ってなくても携帯のことくらい知ってるだろうに

「これ、遠くの人と話したり文章や写真を送ったりできるんだよ」

俺の携帯を見せると瞳がキラキラと輝いたのがわかった

「すごい!なにそれ!」

新しいおもちゃを見つけた子供みたいな目

「仕事終わったあととかにも連絡取り合いたいし買えば?」

「別に手紙でも「それだと時間がかかるだろ」

「携帯だともっとはやいの?」

「ヒソカに電話してみてあげるよ」

首をかしげるサリー

本当にコイツの国ってどんな文明なんだろ

とりあえず呼び出しを始めたから少し待つとすぐにつながった

『やあイルミ、さっきぶりだね☆』

「や、急に悪いね。サリーが携帯電話使ってみたいって我儘いうからかけてみた。「言ってないのに」

ちょっと相手してやって」

『いいよ★退屈してたからね』

「はい、サリー」

携帯を差し出すと目を輝かせたサリーは嬉しそうに耳にあてる

よっぽど携帯が面白いのかな?

とりあえず俺は仕事の準備しとこうかな
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