HUNTER×HUNTER夢

□イルミと一緒に天空闘技場
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とんでもなく高い塔建物を見上げる

「口開いてるよ」

「はっ!!」

指摘されて慌てて口をふさぐ

「田舎者まるだし」

鼻で笑ってくるけど気にしない

だって本当に田舎者だもの!

こっちの世界は明らかに文明が進んでるし

あの遠くの人とお話しできる携帯電話なんてものもあるんだから

はやく手に入れたいけどあれはきっと御高級なものよね

暗殺一家でブルジョアなイルミが持ってるんだもの

お金が稼げるらしいこの塔で頑張らなくっちゃ!

「その前にご飯食べていきましょうよ」

腹が減っては戦はできぬ!ってんだからね

「中で食べれるけど」

外を出歩きたくないのかしら?

少し面倒くさそうに振り返る

「食事処もあるのね」

「200階まで行けば個室ももらえる、俺が登った時とかわらなければ」

「登ったことあるの?!」

「言わなかったっけ?」

「聞いてないわよ」

ヒソカさんもイルミも行ってるってことは

ここかなり危ないところなんじゃないかしら・・・?

さっきまで盗賊のアジトに見えてたけど魔族の城に見えてきたわよ

「やめておく?」

「いえ、行くわ。」

きっとこの塔で戦い抜いた人間しか持つことは許されないのかもしれないし!

写真も撮れちゃうあれがほしいのよ!







フードコートでご飯のメニューを上から下まで頼んだサリーは

周りからの目なんか気にすることなく幸せそうに食べていってる

「テレビの撮影?」

「大食い選手かなんかか?」

「あれ、カメラ壊れたーーーーっ」

周りがざわついてるし

勝手に写真撮ろうとしてるからとりあえずそれは妨害させてもらったけど

頼んだものすべてを平らげ

スマホを求めてここに来た本人は

そのスマホで撮影されそうになってることにまったく気づきもしないし

デザートのいちごのアイスを食べてる

「あ、イルミ。このアイス美味しいから一口あげる」

「ん」

不意に差し出されたそれを特に気にせずに口に含んだ

いちごの酸味とミルクのやわらかい風味が広がる

「おいしい」

「ね!」

美味しいものを共有できて嬉しそうなのはいいけどさ

これって間接キスだよなー

って言っても平気な顔されたらなんだか負けた気がするし

言わないでおこう
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