ようさぎの恋
□#003
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パフェを食べ終わり、銀ちゃんと銀ちゃんの家に向かう。
銀ちゃんは「万事屋銀ちゃん」という、いわゆるなんでも屋をやってるらしい。
「なんかあったらすぐ来いよ。澪耶の依頼ならなんでも聞くから」
名刺を渡して、得意げに笑う。
その無邪気な顔につられて、あたしも思わず笑顔になった。
「お、ここだ」
立ち止まって見上げると、「万事屋銀ちゃん」とかかれた大きな看板が。
「まあ上がってくれや」
『うん。お邪魔しまーす』
「あっ、銀さんお帰りなさい」
居間の中から、眼鏡をかけた男の子が顔を出した。
目が合い、あたしは軽く会釈した。
「Σあ、こ、こ、こんにちは//」
『こんにちは。銀ちゃんの友達の澪耶です』
「ぼぼ僕は志村新八です!」
新八くん、なんでこんなに慌ててるんだろう?(笑)
「ぱっつぁん、どうしたネ?客アルか?」
新八くんに続いて、居間からひょっこり顔を出す女の子。
オレンジ色の髪、青い瞳、白い肌。
見間違うはずがない。
すっかり大きくなって、前よりもっと可愛くなってるけど
紛れもなく、この子は――――――――
『神楽・・・・・・・・』
「澪耶?澪耶アルか?」
答えるのも忘れて、あたしは神楽に思い切り抱きついた。