君と僕と花

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゛ごめんなさい、みーちゃん・・・・゛






妙ちゃん、違う。違うんだ。
俺は君を泣かせたいわけじゃない。




ただ、君を護りたかった。
君のその笑顔を、汚いものから護りたかったんだ。





「柳生九兵衛」として扱われていた俺を「柳生深月姫」として見てくれたのは君だけだった。






本当は皆みたいに綺麗な着物を着て、お洒落をしたかった。
可愛い髪飾りをつけてみたかった。
妙ちゃんみたいに強くて優しい女の子になりたかった。




そんな俺を認めてくれたね。
だからそのお礼に、俺は精一杯君を護ろうと誓った。




゛妙ちゃん、ごめん。今の俺には君を護る力はないみたいだ。でもね、いつか・・・・いつか護れるようになってみせるよ゛






結婚なんてしなくても妙ちゃんを護ることなんて容易くできたんだ。
今となってはそれが分かる。




『妙ちゃん・・・・・・ごめんね』






抱きしめた妙ちゃんの身体は、あたたかかった。






大好きなひと
(優しくて強い、俺の親友)






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