はりうっどdream

□流れ者
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看守と警部が出て行ってから数十分後。

いきなり知らない男がやって来た。
そのあとから急いで警部がやってくる。男は警部を無視して鉄格子ごしにあたしに近づいた

「安心しろ。証拠は揃いすぎている。唯一の君の指紋はロケランの先の部分。あんなとこ触るヤツはいない」

それだけ言うとそのヒトはここから立ち去ろうとしていた。

誰かもわからない人

でもこの冷たい監獄の中ではあたしに光をくれたようだった
でも証拠が揃っているのにこちら側に有利なわけがよくわからなかった

「君,この人と知り合いかね」

「ちがいます」

変な誤解をうまないように警部からの問にスムーズにきっぱり答えた

「ジャック・リーチャーさん。あなたはこの囚人の友達かね」

「友達じゃない」



あー、このヒトわけわかんない!!なに?!だれ?!
なんのためにこんな刑務所まで来たの?!悪質な雑誌紀者?!


「俺は自由を大切にする男だ」

そう言ってまたあたしの目を見る

「君の自由も守ろうか」


そうして彼は警部とともに立ち去り、消えた。



あたしはそのとき、彼なら本当にあたしのことを救えるんじゃないか、ってそう思った。


そしていつからか刻み出しているのかこの尋常じゃない鼓動は恋の証だと感じていた
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