request novel
□嘘かまことか!?カップルコンテスト!
1ページ/7ページ
「じゃー小狼君とさくらちゃんで出なよ〜!」
この騒動は、そんなファイの一言から始まった。
―嘘かまことか!?カップルコンテスト!―
ゴバァ!ドサッ!――
「ぐっ…!!」
「うわぁ♪」
「わっ!」
「きゃっ!」
「次の世界に到着なの♪」
「なんでいつも俺が1番下なんだ!」
そう騒ぐのは黒鋼。いつも彼は移動の際、クッション代わりとなっている。
ちなみにさきほどの声は上から黒鋼、ファイ、小狼、さくら、モコナである。
「いやぁ〜いつも助かるよ黒様♪」
「大丈夫ですか?姫」
「うん平気!」
「いいから早くどけ!!」
一同は今にも噛み付きそうな黒鋼の上から降りると、辺りを見回す。
「ここが…次の世界?」
不思議そうに、でも楽しそうにさくらは呟いた。
「似てますね、桜都国があったフェアリーパークに」
「そうだねぇ。いろいろ楽しそうなものもあるし」
そう、彼らが到着した場所は遊園地。観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランド、目の前には様々な乗り物が楽しそうに動いている。
―めきょっ!―
「小狼!さくらの羽根、近くにあるよ!」
「えっ!?どの方向か分かるか?モコナ」
「ん〜〜〜〜」
モコナは目を閉じ、真剣に波動を探る。
小狼達は、固唾を飲んで見守っている。
「あっち!!」
モコナは左側を指(手?)指す。
それをたどった視線の先にはピンク色のド派手な看板、その下には天使のような格好をした人。
看板には、可愛い字でこう書いてあった。
「かっぷる…コンテスト?」
NEXT→