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□嘘かまことか!?カップルコンテスト!
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「あれが賞品なんですか?」
「はい!優勝したカップルには賞金と当遊園地内ホテルのスイートルーム宿泊券、副賞としてペアのブローチが贈られます!」
「優勝…」
賞品を見上げながら、さくらが呟く。
「はい!ぜひご参加下さいね!!」
にっこり営業スマイルの受付係に苦笑いを返しながら、小狼達は一度受け付けから離れた。
「どうしましょう…。あのブローチ、姫の羽根ですよね?」
「うん!モコナ、羽根の波動感じるよ!」
悩み顔の小狼にモコナが相槌をうつ。
優勝者の副賞のペアブローチ。それには繊細な細工が施してあり、女性用は赤い花、男性用は羽根が飾りに使われていた。今回その羽根がさくらの羽根だったのである。
「奪っちまえばいいんじゃねぇか」
「んー、賞品の豪華さからしてメインイベントみたいだしそれはダメだよー」
「やっぱりな…めんどくせぇ」
黒鋼はやれやれ、と一つため息を零す。
「黒様ってば、あくどいなぁ〜!」
「…白まんじゅう、刀出せ」
そんな二人を横目に、小狼は悩み続ける。
「やっぱり…出るしかありませんよね、コンテスト。でも…」
「問題はカップル、だよねぇ〜」
「はい」
怒る黒鋼を軽くスルーし、ファイはへらっと笑う。
そして、何かを思い付いたようにポンッと小狼の肩を叩いた。
「じゃあ!」
「?」
「じゃあ、小狼君とさくらちゃんが一緒にでなよ〜!」
「えぇぇっ!?///」
「俺ですか!?///」
真っ赤な顔をした二人の声が、重なって響き渡った。
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