*novel*
□*だーいすき!*
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────翌日。
『ほぇぇぇぇぇ!!!』
『お、遅れちゃうよぅ〜!!』
『昨日あんなに遅くまで起きてたのが悪いんや。』
ケロはやれやれ、というようにため息をついた。
『だ、だって、寝られなかったんだもん!』
『良いからはよ行き!』
『はいぃ!』
さくらは慌てて家を出た。すると、
『おはよう、さくら。』
門の前に、小狼が立っていた。
『……ほぇ?し!しし小狼くん!?ど、どうして居るの!?』
さくらは訳が分からず、目を回しながら小狼に聞いた。
『…さくらが遅れて来るんじゃないか、と思ってたからな。』
小狼は言いながら優しく微笑んだ。
本当は、ペンギン公園で待ち合わせだったのだ。
『ありがとう!やっぱり小狼くんは優しいね。』
さくらは天使のような笑顔で言った。
『あ、ありがとう。』
さくらの笑顔に真っ赤になりながら、小狼も優しく言った。
『それじゃあ、 行こうか。』
『うん!』