08/05の日記

21:53
6※妙なオリキャラが登場……
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 落ちた紙切れを、彼はそっと拾い上げる。そして走り書きされたメモに目を通した。

「この書籍は、大罪人である魔物、ヘイスの品より押収された品の一つである。××××年」

 落ちたメモ用紙に書かれた文字を見て、ゼオンはそれまで習得した魔界の歴史の知識を探る。
「大罪人……だと?」
 ヘイスなる魔物に聞き覚えは無いものの、××××年の出来事とわかれば、事件を探る方法はある。彼は図書館の歴史書を集めた書庫へと向かった。



「そ、それで何かわかったのか?」
「ああ、少しはな」
 次の日、借りた本を両手に抱え、ガッシュ達と部屋で内密な話をしていた。彼らは謎の本のことで、大人達には誰にも相談していない。ただその場には、新たなメンバーが加わっていた。ティオとキャンチョメの二人だ。
「それで、お前の方は成果はどうだ?」
「うぬ、暗号の方は皆で考えたのだが、サッパリだったのだ」
「メルメル」
「すごく難しいんだもの」
「なに、これはお前達が一日二日で解読できるような暗号ではないだろうな。かつて魔界中の知恵者が考えて、ついに解けなかったものだそうだ」
「……どういうこと?」
「それを説明するためには、まずこの本を書いた人物の経緯をまず知らねばならない」
 ゼオンは持ってきた歴史書を、円陣になって座っていた全員の前で広げる。
「このヘイスという魔物が魔界にいたのは、もう随分と昔の話だ。三代前の神の試練、その勝者の治世に生きている」

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