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□イケない豆まき*
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「ナツ…」 「ん……グレイ!!」
部屋へ入るなり、密着して互いを求めるように深く、甘いキスをした。
「……ふっ…んぅ……ぁ……」
キスの合間、ナツの口から漏れる吐息がこの上なくエロくて、俺の理性を着実に削ってゆく。
暫くキスを続けたあと、まだ余韻に浸っているナツをベッドへと誘導すると一気に押し倒し、 今度は噛みつくようなキスで、ナツの口腔を犯 しまくった。
「…ん……はぁ、ぁ……はげし…ぃ…ハァ」
一通りキスを堪能すると、俺はつい先程思いついた、イイことを実践しようと踏み切った。
まず、ナツの頭上で両手を氷で一括りにする。
「ぇ…ぐ、ぐれ…い?」
いつもと様子の違う俺に戸惑いを感じたナツは、不安そうに俺を見上げてきた。
「大丈夫。変なことはしないから。」
今まさに"変なこと"やらを実行中なのに、とんでもない嘘をついてしまったなと思う。が、そ んなことはもはやどうでもいい。
なぜなら今からすることに胸がいっぱいだから 。
それに、魔法では溶けない氷だが、ナツがその 気になればこの状況から脱出できるはずだ。 なのに涙目でひたすら見上げてくるナツといったら、どこか期待を込めた眼差しを送ってくる 。
早く襲え。
そう無言で促してさえいるように感じられた。
グレイはごくりと唾を飲み込み、目の前の獲物に欲を含ませた声音で囁いた。
「気持ちいいこと、しような」