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□何でも無い日々
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〜放課後〜
『やっと終わったぜ…』
『ご、獄寺!今日数学の時助けてくれてありがとー!
ほんと分かんなかったから助かったよ!』
『いえ!とんでもない!
また、困った時は言ってくださいね!』
十代目が何度も俺に頭を下げてくるので
俺は『いいんですよ!顔を上げて下さい』
と、何度も言った。
『あ、でも、今日補習あるんだよね…。
先に帰ってていいよ』
なんだか、淋しそうな笑顔に見えたから
『大丈夫です!お手伝いします』
と、言った。
山本の部活が終わるまで時間あるし
それに、寿司も作ってくるんだ。
多少遅れても大丈夫だろうと思った。
『やっと終わったぁ!げっもう8時じゃん!ごめんね!獄寺くん!』
『いいんですよ!気になさらないで下さい』
口ではこう言ったものの
流石にこの時間はマズイと思った。
山本…待ってないといいんだが…。
俺と十代目は支度をすませて
学校へと出た。