短編進撃andキルラキル

□★私の好きなこと
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私が好きなこと。

渦君に埃取りをしてもらうとき。

優しくアイロンをかけてもらうとき。

渦君がシワができないように気を使ってくれて、ハンガーにかけてくれるとき。

渦君の為に新しく作り直されたとき。

私が、役に立っていると感じられるとき。


渦君が大好き。


私を作った伊織さんにもすごく感謝してるの。

私がまだ繊維だったときに、伊織さんはどういう服にするのかって渦君を読んで話し合ったの。

そして渦君は部屋を出る前に私をみたの。

緑の瞳が綺麗だった

いまでも鮮明に覚えてる。

彼は私をみてにやりと笑って、私は彼に落ちてしまったわ。

私はいつだって渦君と一緒。

渦君が好きなこと、辛かったことは全部見てきた。

過去のことも渦君が人に心を許す度に知ることが出来た。

だから渦君のかっこいい外見に惹かれる女は私が排除する。

渦君の肩に手を置く女も、抱きつく女も、私のこの牙で阻んでやるわ。

私のこの牙が取れるのは、彼に見合った女が見つかったときだけ。

そんな日がいつかくることも、私が着られなくなることも全部わかってるわよ

そしてその未来は渦君から奪い取ってはいけないものだっていうことも。

でも彼の瞳を隠すものが取られるその日まで、せめて彼を思って、彼を守らせて欲しいの。


私って健気だわ。

健気だけど、切ないのね。


「お前は剣の装だけど、纏の服には名前があるんだよな」

ええ、彼にお似合いの名前がね。

「ならお前は剣の装、カヤだな」



私の好きなこと








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