長編進撃

□第3話
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bR 外出
 


 訓練兵にも時々休みがある。

そんな休み、私はマルコとジナエ街に居たときのように久々に出かけようと思ったのに、マルコは風邪を引いてしまった。


そういえば私は結局風邪でも何でもなかったんだけど、あれはなんだったんだろうなぁ。

今も心臓の機敏な動きは収まっていないけれどいい加減に慣れてきた。


 まぁ、それでマルコが居ないのでミカサを誘ったらエレンのお守りで忙しそうだし、

サシャはコニーとパンの争奪戦をしていて話しかけられないし、アニにはほぼ無視された。 

ついてないと思いながらその辺をプラプラしているとジャンと遭遇した。


「あ、おはようジャン」

「おはよう」

「マルコは大丈夫そう?」

「ああ。まぁ熱はあるが、すぐ直るだろ」

「じゃあ街でリンゴ買ってきてあげなきゃ。でもあるかなぁ…」



やっぱり食糧難の時代だし外で買うと食べ物もそれなりにするのだ。

まぁ他にほしいものもないし、休暇も滅多にないからかわいそうな幼なじみに費やしてあげないこともないけれど。



「お前、街に行くのか?」

「あ、うん。
けどマルコは風邪で、ミカサもサシャもアニも忙しそうだからひとりぼっちなの。あー、さみしー」



ジャン、暇だったらいいのに。



「俺も今日暇なんだ。一緒に行かないか?」

「本当?じゃあすぐに準備してくるね!」



やった、らっきぃ!
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