短編進撃andキルラキル

□ときめき
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「あいてっ」

「いっでぇ」



おそるおそる目を開けてみると、なんとジャン君が私を守るみたいに抱きしめてくれていた。

じゃあ、あのまま真っ逆さまに行かなかったのも…



「じゃ、ジャン君!ごめ…いっ!」

「お、おい大丈夫か!」



あわてて起きあがろうとしたものの足を捻っちゃったみたいでジャン君の胸に逆戻りだ。



「ご、ごごごごごめんね!他に誰もいないと思ったから…」



やばい、怒られるかな…?だってジャン君と言えばエレンくんと喧嘩ばかりしているし…



「いや、俺の方も誰もいねぇと思ってた」

「じゃ、ジャン君はけがない?」

「ああ。あんたそれより自分の心配しろよ。最悪数日立体機動使えなくなるぞ」

「っあー…それはもう、最悪だ…」

「わりぃな、俺がもうちょいうまく受け止めてやれればよかったんだが…」

「そんな!真っ逆さまに落ちなくてすんだのはジャン君のおかげだよ、ありがとう」



そうか、ってちょっと赤くなって言うジャン君は、なんだか私が思っていた人とは違う印象を与えた。


ジャン君本当は…優しいの…?




「とりあえず俺らが戻ってこないって騒がれるからな。戻るか」

「うん」



ジャン君は私の手をひっぱてたたせてくれると、背後に回った。


なんだろうと思ったらまさかの俗に言うお姫様だっこというものをされてしまった。



「じゃっ、ジャン君おろして歩けるよ!」

「おんぶでも良いけどお前自分から乗りそうにないからな。おとなしくしてろよ」

「あ、ちょっとぉ!」



え、もう何なの!?足もずきずきするけど、心臓も痛い。



ジャン君を見上げたら、実は整った顔つきなんだって今更気がついて、

しかも私の視線に気がつくと「そういえばぶつかったとき結構な衝撃だったけど

、あんたも立体機動うまいんだな」って言ってくれて、私は赤面した。




このときめきは






後書き
ジャンはエレンさえ居なければいい奴…のはず…

 
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