短編GIANTKILLING

□許す優しさ
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※「スカルズのズ」と同じ設定です




「夏期講習って夕方まででしょ?」

「羽田先生も今晩花火大会見に行くの?」


塾生に質問された内容を教えてやっていたから、

一瞬頭から取り払われていた邪念が、その瞬間に戻ってきた。


「やっぱり彼女といくんですかー?」

「そうだよきっとー」

「っ……」


そしてやつらが何気なく吐いた台詞にこんなにも反応してにらみを利かせてしまう俺は、

きっとどうかしている。


「俺は花火大会なんてもんはなぁ……まるで興味がねぇんだよ」


にらんでしまった理由付けか、ただの強がりか、俺はそういった。



***
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