短編GIANTKILLING
□世良
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試合が終わって久々のゴールが嬉しかったから早く着替えて出待ちしてくれているサポーターのところへ向かった。
みんなに調子に乗るなって言われたけどうれしいものはうれしい!
浮き足だったまま出待ちがあるバスの前まで行くとサポーターが円上に並べられたフェンスの周りに並んでいて
俺が来たのを見ると声をかけてくれた。
「チュース!」
「世良ー!ナイスゴール!」
「かっこよかったよー」
「いつもああいうゴール決めてくれよなー!」
なんでゴールしたのに文句言われてんだ、俺!
でもそう言いつつ皆笑って迎えてくれた。
サインしたり、写真撮ったり握手したり、俺は自分がゴール決めて勝てた試合の後の出待ちが一番好きだ!
明日も頑張ろう!って気分になれるし…あ、明日はオフだった。
後ろからガミさん達も入ってきて「世良ー、調子のんなよー」って言ってきた。
なんだよみんなして、俺だって大人だから調子のってばっかじゃねーっつぅのー!