憧れ?照美様ですがなにか?

□プロローグ
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あるところに1人の少女がいました。

少女には兄と弟がいました。

父と母は自分たちに優しい人でした。

そんな父と母が少女は大好きでした。

キキー



「キャアーー!!!」





「早く救急車を!!」







「おい!子どもがいるぞ!」







「大丈夫!?」







『いや!いや!お母さん!お父さん!なんで寝てるの…早く起きてよ!ねぇ?』


少女は驚きました。

大好きな父と母が血塗れになって倒れているからです。






「お嬢ちゃん…おじさんの言うことをよく聞くんだよ…」



1人の人が少女に話しかけました。




「お母さんとお父さんは…もうこの世にはいないんだ…」



そして、あまりにも残酷な事実を告げました。


『この世に…いない…?』


少女は身動きがとれませんでした。





「((コクン」








『誰が…私の…お母さんとお父さんを殺したの…?』


そのときの少女の目は、本気で人を殺しそうな勢いでした。



犯人「ヒッ!」









『あなたなのね…』









犯人「お母さんとお父さんの分ならお金をあげるから!」


少女の父と母を殺してしまった人は家が金持ちだったためにお金で解決しようとしました。


「ありえない」



そのとき、中性的な顔立ちをした少年が少女をかばうようにして言いました。



「君…ナイフ持ってるよね…?この子に何しようとしたの?」


そう言うと、少年からとてつもない殺気が溢れ出てきました。



『!!!』


少女は驚きました。

憎しみに囚われ、ナイフを持ってることに気付いていませんでした。



「君みたいな人間は…一生苦しんでいたらいいよ」


ちょうどそのとき、警察が来て犯人は捕まりました。






「大丈夫…?」


『お父さん…お母さん…おいてかないで!』


少女がそう言った瞬間、少年は少女を抱きしめました。


「大丈夫。1人じゃないよ。お父さんとお母さんはお空で見守ってくれているよ。」



少年がそう言うと、少女は何かが吹っ切れたように落ち着きを取り戻しました。



『ありがとう…お兄ちゃん…』






「…もう大丈夫みたいだね。じゃあね」




『あの!お兄ちゃん…お名前…』



「“亜風炉照美”だよ」



これが少年と少女の初めての出会い

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