ファイブレイン ※BL
□諸事情でルークたんがカイトとお泊りすることになりました
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いつもの部屋で、ルークは大画面に映されたカイトの動向を真剣な眼差しで見つめていた。カイトの解いているパズルはルークが直々に作った愚者のパズル。
「カイトの解き方は本当に美しいよ・・・」
うっとりとした口調で呟く。パズルもそろそろ大詰めだ。
「はやく僕のパズルを開放するところを見・・・」
停電。
「・・・・・・」
真っ暗になった画面。暖房が切れて急に冷気が立ち込める空気。
「ビショップーーーー!!!どういうこと!?何が起こったの?!ねえビショップ!?」
テンパってしまい、いない人間の名前を連呼するルーク。
「ちょ、真っ暗なんだけど!寒いんだけど!ビショップ!」
一人で大騒ぎすること3分、やっとビショップが部屋に入ってきた。
「ルーク様!大丈夫ですか?!どうもブレーカーが落ちたみたいで」
「遅いよビショップ!ちょっと!カイトのパズル解いてるとこ生中継で見られなかったんだけど!カイトもう解いたよね?!どうなったの!?カイト無事だよね?!」
「申し訳ありません。おそらく大門カイトは無事だと思いますが・・・」
「おそらくじゃダメなんだって!ちょっと電話するから通信機器持ってきて」
「電話って・・・大門カイトにですか?」
「当たり前でしょ」
「・・・はい」
困ったようにため息を吐き、しぶしぶ自分の携帯電話を渡す。ルークは一度もかけたことのない電話番号を軽やかに打ち込む。