ファイブレイン ※BL
□諸事情でルークたんがカイトとお泊りすることになりました
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数回のコールのあと、不機嫌そうな声が受話器から聞こえた。
[もしもし?]
「もしもしカイト。僕だよ」
[!!その声もしかして・・・ルークか?!]
「久しぶりだね。元気かい?」
[元気もなにも、さっきまで命懸けのパズルを解かされてたよ、お前にな]
「あはは、そうだったね」
顔を赤らめてモジモジしながら会話しているルークを見て、ビショップは眉間にしわを寄せている。
[で、用件はなんだよ]
「じ、実はね、僕のうちが今停電しちゃって、明日の夕方くらいまで復旧しないみたいなんだ」
「いえ、ルーク様、あと20分ほどで・・・」
ビショップがそう言いかけると、ものすごい形相で睨まれた。
「だから、もし良かったら、あの、カイトの部屋に泊めてもらえないかな・・・?」
「る、るーく様・・・!」
[あー・・・いいけど・・・]
「えっいいんだ!?」
思わず叫んでしまうビショップ。そんな彼を無視してルークは嬉しそうに数分間話したのち、カイトとの電話を切った。
「と、いうわけで」
無表情に戻ったルークは、事務命令をする口調で言った。
「今からカイトのうちにお泊りしに行くので準備をしてくれ、ビショップ」