中編
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「あの!」
『はい?』
声をかけられてビックリしながらも、なんとか表情に出さず対応する。
目の前にいる男の子は後輩のようだ。
「こ、これ」
『…キレイ』
渡された物は
『向日葵。くれるの?』
「は、はい!あの、しっ失礼します!」
そういって去っていった後輩を見て、可愛くて笑ってしまう。
去っていく背中が見えなくなると、渡された向日葵を抱きしめ教室に戻るのであった。
「ラビ?」
「んあ?」
「んあ?じゃありませんよ!なにぼーとしてるんですか、授業始まっちゃいますよ!」
「んー、」
「…ラビ?」
「…あーくそ、その手があったか。」
「……は?」
ぼーと見ていた先はさっきの向日葵。
二人が出会うのはまだ先のお話。
『意味わかってて向日葵にしたのかな?』
「アレン、俺がんばるさ!」
「…今授業中ですよ」
「ほぅ、俺の授業で無駄口たたくとはいい度胸だなぁ」
「クロス先生?!」