Very very boyish girl
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ざしゅ、ざしゅっ。
『ねーキルアー』
「あ?」
ザクッ、ポタポタ。
『後何人くらい殺ればいーんだっけ?もう疲れたーー!!』
「うるせーよ」
『チッ』
「あからさまに舌打ちすんな」
『死ね』
「黙れ」
あたしははぁ、めんどくさいな、と呟きながらターゲットを殺す。
そう、あたしは普通じゃない。
アリアナ共和国にある暗殺一家ノスタルジア家の一人娘、また、ジャポンの姫でもある。
ん?誰に説明してるのかって?
それは愛しのみん(ry
…ごほんごほん。
ま、姫とかガラじゃないしめんどくさいだけなんだけど(笑)
そんな事を考えながらでもやっぱり長年染み付いた暗殺術は止まることを知らなくて、いつの間にかターゲットを全員殺り終わっている。
『終わったぜー!いぇーい!!』
キルアにハイタッチを求めるが、軽くかわされた。
クソ、ハイタッチのふりしてひっぱたいてやろうと思ったの「口に出てるぞ」……
べっ、別に悔しいとかそんなこと思ってないんだからね!!照
照りとか言うなって?
ごめん、無理♡
「いや、語尾に♡とかつけんなし。お前余計キモい。」
『てへっ(殴』
キルアのやつ…殴りやがったな⁉
親にも殴られたことないのに…
「嘘付け」
『はいすいません、実は毎日拷問されてます』
「バカなこと言ってねーでさっさと帰るぞ」
『ちょ、痛いってば!!』
そんなこと御構い無しのキルアはあたしの腕をグイグイと引っ張り、半ば引きずる形で帰路に着いた。