企画物

□サイト一周年記念
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此処はいつものハートの船。


ワイワイ…ガヤガヤ…


夜の食堂は暇を持て余すクルーたちが食後そのまま居残る事が多い。ダラダラとお喋りをしたり、ポーカーをしたり…其々の輪が其々に騒がしく、私もたまに遅くまでシャチやベポと遊んだりする。


「え、…麦わら屋 ?常夏の帽子屋ですか??」

「「「は………?」」」


今日は珍しくトラファルガー・ローも酒を片手にペンギンさん、シャチ、私の居残り組に紛れていた。そして4人で続くとある会話の中、ふとした私の発言に皆が揃って水を打ったのだ。

「マジかよ…お前、麦わらの一味も知らねぇのか…」

シャチは困惑の色を含む呆れ顔で目頭を押さえる。

「そういえば新聞を読んでる姿を今まで見た事がないし想像もつかない。」

ペンギンさんは新聞を広げ姿を隠すも明らかに肩が揺れている。

そして

「救い様のねぇアホだ」

私の隣で何気に一番酷い言葉をグサリと突き刺すトラファルガー・ロー。

「あのなぁ名無しさん…麦わらの一味ってのは俺達と同業者ッ…すなわち海賊だ。それぐらい知っとけ馬ぁ鹿ッ!」

「ば、馬鹿ってシャチひどッ…」

どこの島に行ったって他所の海賊は必ずいる。でも今回話題に上がっている麦わらの一味はどうやら他の輩とはだいぶ様子が違うらしい。『恐いものなしの変わり者』『関わると面倒に巻き込まれる』『でも女2人は上物だ』…皆、言いたい放題だ。

「まぁとにかくだ…ログは半日だが、次の島でその麦わらの一味と入れ違いになる。だから仮に街でバッタリ出会っても当たらず触らずやり過ごせって事だ。お前はW麦わらの一味絶対回避W。後で手配書を見て顔覚えておけ…いいな?」

「はぁーい。」

ペンギンさんの忠告を何の気なしに聞き流した私。










結論から言うと今回、私はこの麦わらの一味と密かに…絡む。
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