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□恋をした
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普通の旅人でない事は一目瞭然

目の下の隈と指のタトゥがやけに印象的だった白い帽子の…男

「名前は…」

「名無しさん、です…」

…肩が、ぶつかった

たったそれだけの理由で
私の人生は大きく、変わってしまった

「船に連れてけ」

「アイアイ!」

しゃべる白クマに担がれて奇妙なドクロが笑う黄色の船に乗せられ生まれ育った島を離れる

何で、こんな事に…?

後から聞けば簡単な話
彼は私にキスをしながらこう言った










「あぁ…わざとぶつかったんだ」

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