麗しき死蝶

□6.依頼と警告。
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 コエンマからの手紙を受けったたのは、一昨日の夕方。
しかも、その手紙を持って来たのはいつものぼたんではなくて、全く知らない霊界の使者だった。
なんかあったのか?と聞いてみれば、目をそらされ、その使者は帰って行った。

嫌な予感がした。

何かとんでもないことに、巻き込まれそうなそんな感じだ。

とりあえず、コエンマからの手紙に目を通してみる。

内容は簡潔で、

『同封してある写真の少女を探せ』

というものだった。

「あんのバカ。簡潔過ぎて分かんねぇ‥」

寝起きだったこともあって、不機嫌だった幽助の機嫌は更に悪くなっていく。

愚痴をこぼしながら、封筒を逆にして軽く振ってみる。
すると、コエンマの言う通り一枚の写真が出てきて、裏を向け床に落ちた。

小さく溜め息を吐きながら、写真を表にひっくり返す。

「!」

そして、息を呑んだ。

 写真には、確かに少女ひとりが写っていた。
が、驚いたのはそこではない。
少女のあまりの美しさに驚いたのだ。


長く綺麗な漆黒の髪。

雪を思わせるほどに白い肌。

そして、紅い血のような目。


生まれて初めて、思った。

恐ろしい程美しいと‥


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