長編
□レッツクッキング!!
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『…こんなもん??』
ある昼の時間帯の台所、お世話になった人にお礼のクッキーでも焼いてみようと思い脳内レシピをひっぱりだしてつくってみたが…
『やっぱ小麦粉じゃなくて薄力粉だっけ…』
大分昔につくって以来、一度も作っていなかったのでまったく覚えていない。
『ま、いっか♪とりあえず形にはなったし皆身体丈夫そうだから大丈夫!!…多分』
そんな無責任なことを言いながらラッピング作業にとりかかっていると、ふと頭に病弱な夢魔のことがよぎった。
『…いやさすがにナイトメアでもクッキーで死ぬようなことは…』
ないとも言い切れない。
クッキーを食べて血と一緒に吐き出してはいけないものまで吐き出してしまうかもしれない。
『ダイジョウブ、ダイジョウブ…な訳ないか…ナイトメアのだけでもちゃんとつくっとこ』
分かりやすいようにハート型で作ろう
こうしてお礼のクッキーは完成した。
『じゃー届けに行きますか♪』
そういって名無しさんは台所を後にした。