無酸素状態

□開かない鍵*4
1ページ/4ページ



「もなりん学校行こう!」

『えー・・・ごめん行きたくない』

「輝兎学校行こう」

『嫌、』

「対応の違いひでえ!!」


最近週に4回は家に来る男子二人組


私引きこもりなんですが。

学校行くどころかここ1年半くらい家すら出てないんですが。


『おい馬鹿』

「馬鹿じゃねぇ!!」

『反応したら馬鹿って認めてる証拠だろうが馬鹿。』

「・・・で、何の用だよ。」


それは私の台詞だよ・・・(呆

まるで自分の家のようにくつろぎやがってこんにゃろう・・・!!!


『空太は別にうちにないゲームもってきたりとか、
お菓子もってきたりとかしてくれるし
新しいゲームできると教えてくれたりもしてくれるけど


お前一体何しに来てんだ。』

「・・・お前が学校行けるようにだよ」

『私言ったよな。
信じてくれないならもう来るなって
お前と雪露が居る限り
私は外では無酸素状態に等しいんだよ

学校行ったところで何が起こると思う?
今無理していけばどうなるかわかってんだろ?』

「それはお前が・・・」

『“あんなことするからだろ?”』

「・・・ッ!!
 解ってるならいい・・・!!」

『お前の考えが変わらない限り
 私の考えが変わることは無い

 もう議論の必要は無いんだ。

 楽だろ?
 幼馴染っていう名目で世話させられることも無いんだからな。
 私は死んだとでも思ってくれ。
 居なかったんだ。
 お前に居た幼馴染は1人だ。』


「だからッ・・・!!!」


『お前・・・本当にイラつくよ。』


ああ。

言ってしまった。

悠樹のことだから

許してくれるなんて思ってるんだろうか私は。


言ったことに後悔してるのか?

嫌われることに恐怖してるのか?


「そうかよ・・・!
 じゃあもう来ねぇよ!」

・・・あ、駄目だ。

清々しい気分になってしまった。


『ぴよっち。
 ごめん今日は帰って。』

「うん・・・」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ