腐腐腐BL置き場 ~テニプリ~
□善財物語り
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〜プロローグ〜 … 光視点
ーー日が過ぎると共に、増える体のアザ。 毎日のように、レギュラーにはいれていない…才能のない先輩たちに呼び出され、覚えの無いことで、暴行を加えられた。
ー自分たちは、悪くない。悪いのは、こいつだー
そんなことを思っているに違いない。だから、嘘までついてやっているのだ。
声をだせばもっと強く殴られる…蹴られる…泣くことも許されない…もし、このことが部長たちに知られれば、俺のせいになる。
ーーー…誰か…助けて…誰か!…ーー
心の中で何度も叫んだ。
当然、誰にも届かない。
誰も来ない…
気が済んだのか…あるいは、殴り飽きたのか…俺のことをゴミをみるような目で見下ろし、屋上倉庫をでて行く。
光「ーっ痛…」
今日も、ひどくやられたな…
慣れてしまっている自分に嫌気がさした。
………謙也さんっ…
涙が出そうになった。
…謙也さんは、受験生やし…巻き込みたくない…心配かけたくない。
俺は、フラつきながら立ち上がり、服についた汚れをはらった。
部室行こ……休んだら、皆なに迷惑かけるし…
俺は、アザをカッターの長袖で隠し部室へむかった。
屋上にはどこからか、風で流された、赤い、紅い、紅葉が一枚落ちていた。