ごちゃ混ぜ 短編書物
□2014.4.14白石誕生日際
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「……せーのっ」
「「ハッピーバースデー」」
クラッカーの音と共に、多色の紙吹雪が俺の視界に降り出した。
そう、今日は『4月14日』
年に一度しかない、俺の誕生日。
部員から個々のプレゼントをもらうこともあれば、お金をだしあってでもプレゼントを買ってくれた子もいた。
「白石は、何がホンマに欲しいん?」
唐突に聞かれた。
ふと頭をよぎったのは、片思い相手。
その心をもらえれば…どれだけ幸せだろうか。
バレないように、、、
金髪の親友の隣で微笑むのをチラリと目にやる。
目を閉じ、想像する。
「蔵ノ介さん」
あいつの名前のかわりに…
俺の名前を呼びながら微笑む姿を
目を開ける。
此処には居ない。
目を閉じ、もう一度開け、ヘラリと笑いかける。
「俺が欲しいもんは、みんなの笑顔と幸せや」