☆リクエスト小説☆
□スマイル
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神尾視点
俺は6時間目の終わりを告げるチャイム音と共に教室から出て、テニス部の部室へ足を急がせた。
へへっ 橘さん何て言うだろう…
期待に胸を踊らせ始めたのは約2時間前のこと…
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昼休み、いつものように弁当を食べ終えカバンに片づけているときだった。
ちょうど隣の席の女の子2人が楽しそうに何かしているのが見え「何してるの?」と興味本意で聴くと「手に落書きしてるの」とご機嫌そうな声で教えてくれた。
「ねぇーー」なんていいながら2人は顔を見合わせる姿は女子らしいと言える。
「どんなの書いてるの?俺にも描いてよ」
「今、半分のハート描いてたんだ♪」
「見て!2人であわせたらハートになるの」
「おぉ、すげーじゃん!」
「あ…でも描くと神尾君だけ半分になっちゃうね」
「ほんとだ…」
苦笑する2人。
「俺は気にしないよ」と言おうとしたが、そこにあのつぶやきがマッチした…
「あ〜あ。神尾ってホント嫌なやつ。ハートとかどんだけ乙女なんだよ。ってか描いた後ペア作るとしても橘さんとな〜んて、絶対にやらせないし。何「俺は橘さんと1番仲良しです」みたいなフラグ立てようとするんだろ。空気読めよ。((ぶつぶつ…」
それを聴いてギクっとした。
あらかた正解だったのだ。
「そ、そうだね…ハートは辞めようか…」
「ん〜…あ、じゃあ、これにしよっか♪」
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