夢書物 〜テニプリ〜

□はれ、ときどき、あめ 1章
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ブン太視点

一つ上の学年…そこに俺の好きな人がいた。 一目惚れだったと思う… ずっと、目で先輩の姿を追っていた。 見ているだけでいいと思っていたのに… いつの間にか、先輩の事をもっと知りたくなって…名前が聞きたくて…
ーーー俺はテニス部に入ったーー
テニスは、思っていたより面白かった。 とは、言ってもあれから先輩の名前を知ることしかできなかった。ー原野 優理先輩ーそれが愛しい人の名前… 呼んだ事もない…………あぁ……つらい……
それから、いく日が過ぎて…… 俺にチャンスが来た…
ーーーーー ーーー
俺は前から、借りっ放しにしていた【上手いケーキブック】を返すために図書室へ向かっていた。(ちょうど、移動教室だったからラッキーだよぃ…天才的?)
そんなことを思いながら、ドアを開けた。 ーーガラッー その音と共に、奥の方で本が崩れる音…誰かの悲鳴…が聞こえた。 ー俺のせい?…と思いつつ、悲鳴のあがった方へ足を運んだ。
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