ソーダライト
□一章
1ページ/3ページ
〜青い空と白い君〜
「暑い……」
手で少しでも太陽光を避けようとしたが無駄だった。
ここは、学校へ向かう道のり。
人気がないから好きだ。
とは、言っても同じような日に退屈をしている。
ましては「大冒険」だの「青春」だの……そういうのは面倒。
学校が近くなるに連れて、人が増え、おはようとかの声が聞こえる。
ーーーーー気持ち悪いーーーーー
人の匂いが鼻に……頭にまとわりつく。
……それは、過去をむさぼる……
人目が怖い。
誰かが見ている。
そんなことないのに、精神は創造に押しつぶされた。
人がいないところに……
静かなところに逃げないとーーーーー
気がついたら、屋上に来ていた……
ふらふらする足でコンクリートを踏みしめ、影のあるベストポジションへ運んだ……
「ーーーーー?…」
目の前を何かが横切った……
よく周りを見ると、たくさん7色に光るシャボン玉が飛んでいた。
誰かいる……?
シャボン玉の飛んでくる方を見ると、銀色の髪をたなびかせる人がいた…