腐腐腐BL置き場 ~テニプリ~

□善財物語り 第3章
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ーーーーーーコンコン…

謙「失礼するで、ひか……」


言葉を失った。







何とも言えない。

ただ…
ただ、光が人形みたいに前向いて座ている…それだけだった。


金「え…あ……ひか…る?光?」

近づいて言葉を貰おうとする金ちゃん。声が届いたのか、ゆっくりだが光が振り向いた。












金ちゃんが突然泣き出した。
涙をポロリポロリと次々流しながら「怖い…光…怖い」そういった。

白石がすぐに駆け寄ったが、金ちゃんは震えながらその場に座りこんでしまう。

そんとき、わかった。

光の目には感情も、希望さえなかった。金ちゃんはそれで怖くなったんやって…


白「……すまん。謙也、金ちゃんちょっと外つれてくわ」

謙「おん…」

すると白石は金ちゃんを抱き上げ、病室を後にした。

小「あ、待って私も!」

ユ「小春が行くんやったら俺も」

白石の後を追いかける2人。
ユウジは1人、戸の前でとまった。



ユ「ホンマに好きなんやったら、何があっても側におったりや…」





それだけを残し、行ってしまった。









俺らの心には、穴が空いた。



やけど、それ以上に光は……
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