ソーダライト

□一章
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〜シャボン玉〜



上を見たから、あいたくもないのに目があった……

「「……」」

沈黙。

しかも、2.3分くらい……



この空気に耐えられたい自分は、少し笑ってしまった。



無視しよう……

そんな選択は、もう出来なさそうだが私は顔をそらした。





「プリッ」





ーーーー?ーーーーー

いや、振り向くな自分……



「プリピヨッ」



ひ、ヒヨコ?



「お前さん……無視じゃな。こっちむきんしゃい。」

「…………」

「おーい…」



……ダメだ。

なぜか振り向いたら、面倒なことに巻き込まれる気がする……



そう考えているうちに、銀髪の男は台から「ひらり」と飛び降り近づいている。











よし、

逃げよう。

全力で!





私はその場から逃げ出した。

いつものように……



周りから……

現実から、目をそらすように……







こんな自分。

こんな世界。



弱い私には

逃げるしか、できないのかな?
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