☆LOVE SONG☆
□クラスメイト
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二人は片思いのまま二年生へと進級した。
4月初旬、桜の花びらが舞う中で新学年が始まった。
二年生の昇降口の前にクラス分けが張り出されていた。
A組からみていく奈緒と唯。
D組に奈緒と唯の二人の名前があった。
また二人とも同じクラスになりはしゃいでいた。
興奮が少し冷めると奈緒は今井君の名前を探していた。
誰が同じクラスなのか男子をみてみると上から二番目に『今井雄輔』と書いてあった。
奈緒はすごく嬉しくて顔がにやけてしまった。
一方雄輔もD組の前に立っていた。
奈緒を見つけた雄輔も嬉しかったが
一年近く前にぶつかったあの日以来しゃべったことはない。
よろしくと声をかけたかった雄輔だが…。
近くにいた友達に声をかけていた。
クラスがわかった生徒達は教室に入り、出席番号順に座った。
雄輔の斜め後ろが奈緒になった。
奈緒はドキドキしながら座っていると担任が来てHRが始まった。
始業式も終わり、教科書を渡されて、時間割ももらい今日の学校は終わった。
唯が奈緒の席まで来て二人は一緒に帰った。
雄輔はバンド仲間と練習がありスタジオに向かった。
唯
奈緒〜今井君の斜め後ろの席じゃん!
良かったね〜(^ ^)
奈緒
え?
唯
何か話しかけられた?
奈緒
何も〜
私に話しかけるわけないでしょ〜
それに私のこと知らないんだから
唯
それもそっか
恋する乙女は可愛いよね〜
うんうん。奈緒はそうじゃなくても可愛いからね〜!
奈緒
そんなことないよ〜
唯
そうだよ〜
奈緒は結構モテるんだよ〜
奈緒
そうなの?
唯
そうだよ〜
奈緒は彼氏いたし
奈緒
あれは高校入学する時に別れたし
唯
そうだけどさ〜
あたしなんて彼氏今だにできないんだから
はぁ…。
二人は恋愛話をしながら電車で帰宅した。
雄輔は練習を終えて一人で帰宅した。
自分の部屋に入り着替えてから
ベッドに横になった。
そして、奈緒のことを考えていた。
今日からクラスメイトか〜
席も斜め後ろなんてラッキーだよな
話かけたいけど何を話したらいいんだ?
趣味はなんだろ?
明日も明後日もまた会えるんだよな
一階からお母さんのご飯よ〜の声が聞こえて下に降りていった。