☆LOVE SONG☆

□告白
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夏休みも終わり、学校内は学園祭の準備にとりかかる。
各クラスのやることも決まった。

学園祭は10月の一週目の土日。

いよいよ学園祭が始まった。

雄輔達のライヴは午後一番。
奈緒と唯は自分の仕事を終わらせて
体育館へと向かった。
真ん中くらいに二人並んで座った。

雄輔達の演奏が始まった。
去年と同じように人気がある。
一曲目が終わり雅紀のMCが始まった。
おしゃべりは得意な雅紀。
笑いも交えながらメンバーの紹介もしていった。
そして、4曲目が終わりまた雅紀のMCが始まった。

雅紀
え〜今回ラストの曲は、今井雄輔が初めてボーカルをやります。
この曲は雄輔がある女の子に心を込めて唄います。
聴いてください!
ジャストコミュニケーション!

演奏が始まった。

奈緒
え…この曲…。


奈緒どうしたの?

奈緒
これ私が大好きな曲…。


奈緒、今井君にそれ話した?

奈緒
うん…

奈緒は返事をしたと同時に涙が溢れた…。


奈緒にじゃない!

奈緒
違うよ…

演奏が終わりまた雅紀のMCが始まった。

雅紀
奈緒ちゃん!聴いてたよな!
雄輔が奈緒ちゃんにどうしても贈りたいって歌った曲だ!
雄輔行けよ!

体育館にいた生徒達の歓声が響く中
雄輔は舞台から飛び降りて、奈緒の元へと走った。
体育館は静まり返った。

奈緒の元についた雄輔は、泣いてる奈緒に向かって

雄輔
奈緒ちゃん!好きだ!

奈緒
あ、あの私…。

その瞬間、奈緒は恥ずかしくなって
雄輔の胸に顔をくっつけた。

雄輔もびっくりして奈緒の手を取り、体育館の外へと走った。
体育館裏にたどりついた二人は我に返り繋いでいた手を離した。

雄輔
奈緒ちゃん、ごめんな
みんなの前で…。

奈緒
ううん

雄輔
でも俺は本気だから!
奈緒ちゃんの気持ちを知りたい

奈緒
あのね…私も今井君のこと同じ気持ち…だから

雄輔
あは
よかった〜
これでふられたらみっともないよな〜

奈緒
あは!

雄輔
奈緒ちゃんごめん!
俺もどらなきゃ

奈緒
うん
私は教室に戻るから…

雄輔
うん、じゃまた後で…。

上手くまとめた雅紀のおかげで雄輔達のライヴは終わっていた。

雅紀
お!雄輔〜

雄輔
お前な〜あそこまでやるなんて一言も言わなかったじゃんよ!

雅紀
ま〜ま〜!
で、奈緒ちゃんはなんだって?
聞いたんだろ?

雄輔
聞いたよ
同じだって

雅紀
俺に感謝しろよな!

一方、教室に戻った奈緒は…。
ぼ〜としていて使いものにならない。
わけがわからないクラスメイト達は
不思議な顔をしていた。
そこに体育館から戻ってきた唯。

美里
ね〜唯ちゃん〜奈緒ちゃんの様子がおかしいんだけど


そりゃそうだよ〜(笑)

美里
何があったの?


奈緒話していいの?

奈緒
うん?

そこに、ライヴを見ていた男子が戻ってきて、何があったか明らかになった。

美里
きゃ〜素敵!
今井君やる〜!
奈緒ちゃんも今井君のこと好きなんでしょ?

とそこに雄輔が教室に戻ってきた。

雄輔は男子達に冷やかされていた。

その日は照れながらも一緒に帰った雄輔と奈緒。

雄輔と奈緒は同じ駅で降りる。
雄輔は奈緒を自宅近くまで送った。

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