☆LOVE SONG☆

□奈緒へ
1ページ/2ページ

部屋の奥のクローゼットから雄輔がガタゴト何かやっている。
奈緒は、それは見ないで雄輔の部屋を改めてマジマジと見渡した。
雄輔の部屋の本棚には音楽雑誌や楽譜がずらりと並んでいた。
CDもたくさんある。
結構綺麗に片付いてる。

雄輔
奈緒〜これ〜!
奈緒にあげるEOS700
俺は500使うからさ

奈緒
うん!

雄輔
しばらくは一人じゃできないから
うちにおいておきなよ

奈緒
わかった〜
ね〜すごい数のCDあるね〜

雄輔
打ち込みしたの全部CDに落としたからね〜

奈緒
触ってもいい?

雄輔
いいよ〜

しばらく見ていた奈緒。
すると『奈緒ちゃんへ』と書いてあるCDをみつけた。

奈緒
雄輔〜これな〜に?
奈緒ちゃんへって

雄輔
あっ!ちょっあ〜!
奈緒にあげるやつ

奈緒
もらっていい?

雄輔
いいよ、でも家で聴けよ〜

奈緒
今、ダメなの?

雄輔
ダメ!

奈緒
楽しみ〜

雄輔は照れ臭そうにしていた。
夕方になり、雄輔パパが帰宅した。
雄輔は奈緒を紹介した。

雄輔
親父〜俺の彼女の奈緒。

雄輔パパ
こんばんわ
雄輔をよろしく!

奈緒
はい!

雄輔
俺、奈緒を送ってくるわ

そういいながら
二人は歩いて15分の道程を手を繋いで歩いた。

雄輔と奈緒は実は学区は同じだ。
奈緒は中学までは公立に通っていた。
雄輔は小学生からM学園に通っているから奈緒とは高校で初めて会った。

奈緒
もうついちゃった…。

雄輔
そうだね…早い
でも明日学校で会えるしさ
駅からも一緒だぞ!

奈緒
うん!

雄輔は奈緒の返事を聞いてから
奈緒の唇にそっとキスをした。

奈緒は雄輔を見送り家の中に入った。

すぐにお風呂に入った奈緒。
早速雄輔からもらったCDをお風呂に入りながら聴いた。

奈緒の好きな曲が色々入っていた。
すべて雄輔が歌っている。
ラストの曲は、奈緒の知らない曲だった。
ラストの曲が終わると

奈緒ちゃんへと雄輔の声が聞こえてきた。

奈緒ちゃんへ
俺の気持ちを込めた。
伝わったかな…。
同じクラスになって、たくさん話す度にどんどん奈緒ちゃんを好きになっていく…。
想いを俺らしく伝えたくてCDにしてみた。
ラストの曲は『爽風』
俺の今の気持ちかな。

最後まで聴いた奈緒は
きゃ〜雄輔ったら〜!
といいながら湯船に入っていた奈緒は滑って潜ってしまった。

奈緒ママ
奈緒〜どうしたの?
大丈夫?

奈緒
なんでもない大丈夫!

お風呂から出た奈緒はすぐに雄輔に
LINEを送った。

奈緒→雄輔
CD聴いたよ(≧∇≦)
ありがと(*^^*)

雄輔→奈緒
もう聴いたの?

奈緒→雄輔
うん!早く聴きたいからお風呂入りながら聴いちゃった(笑)

雄輔→奈緒
マジかよ〜

奈緒→雄輔
マジだよ〜
雄輔は今なにしてる?

雄輔→奈緒
夕飯食ってこれから風呂入るとこ

奈緒→雄輔
そっか(*^^*)
私はこれからご飯だから
また後でね(^_−)−☆

雄輔→奈緒
はいよ^ ^

その後、ご飯を食べてから部屋に戻った奈緒は、雄輔からもらったCDを聴きながらLINEをしていた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ