恋愛小説1

□月夜の交わり
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秋の夜長俺は、屋敷の中庭に面する縁台に座って一人一献酒を飲んでいた。


奴らは、それぞれやりたい事を見つけてそれに向かって突き進んでいた。
それでも合間合間を見つけては、俺の所に来ている。

今日も、茉子が屋敷に来て黒子達に教えを受けて料理の腕を磨いていた。

「丈瑠。」

噂をすれば、なんとやら茉子も徳利を片手に持って隣に座った。

「みんな元気にやってるんだねぇ。」

寂しげに感傷に浸っている俺に気がついたのか、そうとだけ呟いて、同じように月を見た

二人とも神秘的な月の光に魅せられていつしか酒を飲むのを忘れて黄昏ていた。


「丈瑠。」

茉子は、優しく笑うと肩に頭を乗せて目を閉じた。


「茉子どうした。」

「な、な、な、何をしている茉子。」


俺は、動揺を隠し切れずにどもりながらも聞いた。

そうしたら茉子は、微笑を浮かべて言った


「丈瑠を体いっぱい感じたかったの。」

そう言うと頬を紅くして俯いてしまった。



お酒を飲みきってから程なく寒さから体を身震いさせた。

「茉子俺は、風呂に入るし夜も更けてるから部屋に戻れ。」

俺は、茉子と別れてから風呂に入った。


部屋に戻ると俺の布団に丸まって眠るひとりの美女仕方なく添い寝をすると視界に入ってくる寝顔にキスをして夢の世界に旅立った。



end

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