生物委員会委員長は苦労人

□08:久々知
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今朝竹谷と斉藤と話し合い、決めた事柄を下級生に伝える。



『先ず自己紹介を。私は六年い組 久々知舞琴と申します。五年い組の久々知兵助の兄です。
生物委員会委員長をやらせて頂いております。どうぞ良しなに。

では、学級委員会から。―――かくかくしかじか――

何かあったら直ぐに、私を呼んで下さい。もし私が信用できぬバヤイ、馴染みの竹谷か斉藤を呼ぶようにして下さいね』


「「はい!!」」



学級委員長なのだろう二人が良い返事を返す。―――この二人はしっかりしていそうだから安心だな。

でもこのバヤイはすぐに返事しないで。俺の事信用できないって言ってるみたいじゃん?



『次に、生物委員会と体育委員会、それと用具委員会は竹谷に一任しています。

――かくかくしかじか―――

と云う訳で、下級生は無理のない範囲でご協力お願い致します』


「疲れたらすぐに俺か舞琴先輩に言うように。出来る範囲で良いからな」

「「「はいっ!!!」」」


「あれ…舞琴先輩は手伝ってくれないんですか?ジュンコも遊びたがっていますよ?」

『嗚呼すまないね、伊賀崎にジュンコ。私も出来る限り様子を見に行くようにはするつもりなのですが、他にもせねばならぬ事がありますから』

「そうなんですか?………残念だねジュンコ」



本当にすまない。と言い伊賀崎とジュンコを撫でると周りから、うわぁああぁ〜!!!?と悲鳴(?)が上がる。―――うん。ジュンコ毒蛇だからね。

でもこれで生物、用具、体育も大丈夫そうだな。委員会の下級生がしっかり者で助かった。



『では次。火薬委員会と図書委員会は斉藤に一任しました。

――かくかくしかじか―――

修復の仕方ですが図書委員会の君達が知っていたら斉藤に教えてあげて一緒に直してください。
斉藤は手先が器用だろうから直ぐに済むと思いますよ?分からない事があれば私に聞いてくだされば答えますので』


「「「はい!!!」」」



俺がいないうちに委員会の下級生は素晴らしい生徒ばかりになっていた様だった。


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