生物委員会委員長は苦労人

□31:伊賀崎
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後輩達は悲鳴(?)を上げる。でも今はジュンコー!!



「ジュンコならここにいますよ」



そう言い自身の腕に巻き付いているジュンコを差し出す。



「「「な、何で琴先輩平気なんですかぁーッ?!?!」」」

『ジュンコーッ!!』



半泣き状態でジュンコを受けとる。嗚呼、ジュンコが見つかって良かったーッ!



「伊賀崎は本当にジュンコが好きですね」



舞琴先輩は僕に目線を合わせるため少し屈み、ジュンコと僕を撫でる。何時もと変わらない笑顔で。――――舞琴先輩、怒っていないんですか?



『舞琴先輩、ぼくの事怒らないんですか?』

「何故?まぁ確かに後輩を怖がらせたのは戴けなかったけれど、今回の私の息抜きを考えてくれたのは伊賀崎なんでしょ?」


『誰かから聞いたんですか?』

「あはは。聞かなくても分かりますよ。……お礼を言う事はあっても怒るような事はありません。ありがと、伊賀崎」



舞琴先輩はぼくの起こした騒動を怒らず、ぼくが今回の息抜きを提案したことも分かって下さっていらした。

今日はもう生物回収で時間が無くなってしまったけれど、今度こそ舞琴先輩に喜んで貰えるようにしたいなぁ………。

…そう云えば、舞琴先輩の怒った処をぼくは見た事がないですよね?


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