生物委員会委員長は苦労人2
□42:女神
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【42:アテナ】
むぅ…昨日は五年生と四年生が来てくれなかったわっ。
毎日来てくれてたのに!如何してっ?
『…みんなを置いて一人で行動したからかなぁ?』
「アテナ様?元気がないですね」
あ、勘ちゃんだ。―――そうだ!勘ちゃんにみんなが何してるか見て来てもらおうかしらっ!
『勘ちゃん。昨日ね、勘ちゃん以外の五年生と四年生が来てくれなかったんだぁ…。私嫌われちゃったのかなぁ』
「!!アテナ様が嫌われる筈ないですっ!俺がちょっと様子見て来るんで待っていてくださいっ」
『うん、ありがとぉ勘ちゃん!』
勘ちゃんは優しいなぁ。でも、伊作くんが一番優しいわよね!!
『そう言えば…伊作くんも来なかったなぁ』
「僕が如何したの?」
『い、伊作くんっ』
びっくりしたぁ。伊作くんを呼んだ瞬間来てくれるなんてっ。これがきっと愛≠フ力なんだわ!!
「そんなに驚かれるとは思わなかったよ」
『伊作くん、昨日は何していたの?』
「昨日はその…。あ、そうそう。君が怪我をしても大丈夫なように薬を煎じていたんだ」
そうだったんだっ!!流石伊作くん!私の事を想ってくれているんだわっ。
『伊作くんが来なくて寂しかったの…。でも、私の為に薬を煎じてくれていたんだったらしょうがないわよね…。ありがとぉ//』
「う、うん…」
??何だか伊作くんの様子がおかしい?
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