生物委員会委員長は苦労人2

□54:鉢屋
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くのたまに如何説明しようかと悩んでいると、物凄く鈍い音がしたので其方を振り向く。

そしてそこには顔面蒼白な伊作先輩と食満先輩…。そして気を失っている我が同輩。

この状態を作り出したであろう人物は何事もなかったかのように笑顔で勘右衛門を肩に担いでいる。



「手荒な事をしてしまいましたね…。これ以上厄介が増えるのは面倒なので大人しくして頂きました。…食満は」

「正気に戻りましたッ!!!」



物凄い怖い笑みを向けられ勢いよく返事する食満先輩…。



「嗚呼、そう。一石二鳥でなにより」

「「「「『…………』」」」」



…。予想外だ!!琴先輩意外と大雑把!!



『一瞬で勘右衛門を気絶させその実力差で食満先輩を正気に戻すとは…』

「…留三郎、琴に追いかけられなくて良かったね」


「甘いぞ、善法寺。私がそう簡単に同輩を許すとでも?」

「ははは……御慈悲は…」


「あるとお思いで?」

「ですよねぇー…」



笑顔の琴先輩と強張った顔の食満先輩。

少し席を外しますね。と笑顔を張り付けたまま食満先輩を引きずりくノ一教室を出て行った琴先輩。


数秒後。食満先輩の悲鳴が くのたま長屋に響き渡ったのは言うまでもなく。――――――食満先輩、ご愁傷様です。

琴先輩の同輩でなくて本当に良かったとつくづく感じるのだった。


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